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戦う動物園(続編)

懸賞 2007年 03月 20日 懸賞

前座に激しい”格闘ショー”が繰り広げられていた会場は、午後8時、ようやく陽も落ち、楽しく和やかにアニマル・ショーが始まった。
約30分間、感動したり、びっくりしたり、ほんわかした気分にさせられたり、最後はみんな笑顔であった。

我々は次に日本語ガイドつきのトラムに乗るため、トラム乗り場へと移動。
日本語トラムは事前予約が必要で次のトラム発車時刻まで30分ほど余裕があったので、一旦園を出てフレッシュ・ジュースを飲んだり、土産物屋を覗いたりして時間を潰す。

さて、ガイドさんに言われたとおり日本語トラム乗り場に発車10分前に着いた我々。
トラムは既に9割方お客さんで埋まっている。
”うむ。さすが日本人。シンガポーリアンと違って時間にはきっちりしてるな~”

感心しつつ、前から2輌目に空席を見つけ、乗り込む。
このトラムは日本から修学旅行で来たと思われる高校生らしい男女が殆どを占めていた。
いや、騒がしい、騒がしい。
ひとりひとりが写メール撮るのに皆大忙しだ。

我々は1号車2輌目、座席は7列ある中の5列目。
前4列はキャピキャピ女子生徒がびっしり。
うしろには男子生徒が座っていた。

そうこうするうち、前車輌にいるガイドさんが立ち上がり何か言っているのが見えるが、とにかく前の女子生徒がうるさくてうるさくて全く聞こえない。

とうとうガイドさんが降り、我々のところにやって来た。
『アナウンス聞こえますか?』と聞くガイドさん。
きこえなぁ~イ』と口々に答える女ども。

おめ~らがうるさいから聞こえね~んだよ!”と思った瞬間、思わず前のやつらを指差しながら出てた言葉は、

『ここがうるさいから全然聞こえませんでした~!』

”し~ん”
一瞬にして静まり返る車輌内。

すると、前に座っていた女子の一人が『うるさくしてすいませんでした』と言い、皆静かにしようよと声をかける。

『うむ』、と腕を組みながら鷹揚にうなづくMarky。

ガイドのお姉さんも『静かにしていた方が動物達もそばに来てくれますから』と凍るその場をなごませながら、注意喚起を促す。
隣では下を向いて恥ずかしそうに苦笑いする妹・・・。
しかし、それからみんな静かだったぞ~。
みんな、ちゃんとお利巧さんできるんじゃないか~!

周遊後、トラムを降りて出口に向おうとすると、すぐ前にいた男子生徒の一人が立ち止まって両手を大きく広げて気持ちよさそうに伸びをした。

そして、後ろのMarkyに気がつくと、はっとしたように直立不動になって『すいませんでした、すいませんでしたっ!』とぺこぺこ頭を下げる。

”いや、いいって~、いいって~♪”
まいったなぁ~、こっちが恐縮しちゃうよ(笑

妹がまた苦笑いしながら、『すいませんでした、姐御っ!って感じだね』と下を向いてぼそっと言う。

こうして、気がつけば延々6時間を動物園で過ごしていた訳だが、内容が濃いかったね~(しみじみ
帰りには道間違えて、もうちょっとでマレーシアはジョホールまで行きそうになるし。。。

とにかく充実した1日であった。

注)みなさんに一言、Markyは基本的には”とても優しい人種”です。墓穴掘ってる?(-"-;A ...

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by marky275 | 2007-03-20 11:32

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